60年代にデビューしながら不遇の下積み時代を経てきたビリー・ジョエルが一躍スーパースターの座をつかんだ1973年のアルバム。彼の代表曲のひとつである「ピアノ・マン」をはじめ「流れ者の祈り」「さすらいのビリー・ザ・キッド」など、ポップでセンチメンタルなソングライティングを楽しめる。デジタル・リマスタリングを経たことで、伸びやかなヴォーカルとピアノの鳴りがより一層クリアーになっており、感動の度合いがワンランクアップ。名盤ぞろいのビリーの作品の中でも初期の傑作として、30年の年輪を感じさせない。(山崎智之)
・ amazon music : Piano Man (1973) : ピアノマン